TSIホールディングス 傘のウォーターフロントを買収

2025/10/24 16:00 更新NEW!


 TSIホールディングスは10月24日、傘の企画・製造・卸売のウォーターフロント(東京)の全株式を取得し、子会社化する契約を結んだと発表した。株式譲渡の実行は12月1日を予定している。

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 24年4月策定の中期経営計画「TIP27」に基づく成長戦略の重要な柱であるM&A(企業の合併・買収)として位置づけている。

 ウォーターフロントは、「ウォーターフロント」ブランドで高い認知度をもつ傘業界の有力企業。デザイン性と機能性を兼ね備えた雨傘・日傘を手ごろな価格で提供、傘を単なる生活用品ではなくファッションアイテムとして愛用される潮流をけん引してきた。

 TSIはファッションと親和性が高い傘ブランドをポートフォリオに加えることで、戦略的補完を図る。さらに、アパレル領域の企画力を活用した既存ブランドとの協業や、「雨の日」を起点とした新たな顧客接点の獲得を目指す。

 ウォーターフロントの24年12月期(単体)の売上高は約30億円、当期純利益3億円ほどを計上。TSIは、今回の買収が中長期的な企業価値の向上に資すると判断した。なお、取得価額は非開示としている。

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