仏競売会社ピアザが10月1日に開催した「川久保怜/コムデギャルソン」オークションは、落札総額が35万ユーロ(手数料込み)に達し、出品約500点のうち75%が落札された。競売市場でのファッション分野の存在感を高めた。
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日本のコレクター成田博昭氏が約10年かけて収集した69~99年のコレクションには、初期の「パイレーツ」や「ボディ・ミーツ・ドレス、ドレス・ミーツ・ボディ」などの象徴的な作品が並び、世界的な注目を集めた。落札者の中には欧州内外の主要美術館も含まれ、ファッションアーカイブの文化的評価を示した。
最高額は80年ごろのコレクションのコットンドレスで、1万4432ユーロ(手数料込み)。コムデギャルソン作品としては過去最高を記録した。
(パリ=松井孝予通信員)