【繊研新聞社創業75周年】アダストリア福田三千男代表取締役会長に聞く 生産体制の確立で乗り越えた

2023/06/16 14:00 更新有料会員限定


アダストリア福田会長

 53年に福田屋洋服店として創業し、今年70周年を迎えた。これまで4回の「ビジネスモデルチェンジ」を実行。リーマンショックやコロナ禍など数々の環境変化を乗り越え、現在も会長として手腕を発揮し、再び成長軌道に乗せている。

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 ――08年以降、経営環境が激変。

 90年初頭のバブル崩壊で流通革命が起こり、規制緩和による競争激化で製造原価や販売価格の見直しが必要になりました。百貨店向けも含めて生産を商社がみんな受け、同質化が起きました。株式を店頭公開した00年には大店法(大規模小売店舗法)が大店立地法(大規模小売店舗立地法)に改正され、急激に出店が増え、物余りの時代です。拍車が掛かったのがリーマンショック前後の海外のファストファッションの進出でした。価格競争による品質の問題や、一斉に生産を商社に頼むことで同質化の問題が再び現れます。

 ――対応策は。

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