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コスト増が響く
――24年3月期の状況は。
今期はやはり原料高や薬剤、エネルギーといった各種コスト増に対して、価格転嫁が十分にできていないことが大きいですね。原料高を吸収しきれず、店頭価格もそれほど上がっていません。上期は加工料部門で国内が増収でしたが、コスト増が響いています。
織物は比較的健闘していますが、市場が良くなっているというよりは、同業他社の廃業による振り替え需要の部分が大きい。市場が活性化してきたとまでは感じられていないですね。
そして、織物よりもニット生地の方が厳しい。学校体操着向けなどは堅調ですが、カジュアルなどはあまり戻ってきていません。定番も減り、引き付け型で別注品のようなオーダーが増えているので、そうした需要への対応も必要になってくるでしょう。
――海外子会社は。
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