《トップインタビュー2024》東海染工社長 鷲裕一氏 高度化、生産性向上を徹底

2024/02/02 11:00 更新有料会員限定


鷲裕一氏

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コスト増が響く

 ――24年3月期の状況は。

 今期はやはり原料高や薬剤、エネルギーといった各種コスト増に対して、価格転嫁が十分にできていないことが大きいですね。原料高を吸収しきれず、店頭価格もそれほど上がっていません。上期は加工料部門で国内が増収でしたが、コスト増が響いています。

 織物は比較的健闘していますが、市場が良くなっているというよりは、同業他社の廃業による振り替え需要の部分が大きい。市場が活性化してきたとまでは感じられていないですね。

 そして、織物よりもニット生地の方が厳しい。学校体操着向けなどは堅調ですが、カジュアルなどはあまり戻ってきていません。定番も減り、引き付け型で別注品のようなオーダーが増えているので、そうした需要への対応も必要になってくるでしょう。

 ――海外子会社は。

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