クリエイターの創業を支援する台東デザイナーズビレッジは04年に開業した。〝村長〟としてインキュベーションマネージャーを務める鈴木淳さんはこれまで、140組以上のクリエイターを支援してきた。オープンから20年以上が経ち、施設は改修工事に入る。これまでの取り組みを振り返り、クリエイタービジネスの現状やこれからの展望を語ってもらった。
【関連記事】《記者の目》求められる創業支援施設 業界全体でチャンスの提供を
意欲のある入居者に限定
――施設ができた経緯は。
台東区の戦前の人口は45万人近くでしたが、95年には15万人ほどにまで減少しました。その影響で廃校になった学校施設をどう再利用するかが課題になっていました。台東区がその活用プランとして、廃校を使ったクリエイターの創業支援施設を作ることにしたのが始まりです。
台東区は元々皮革産業が盛んでしたが、当時、皮革製品生産の海外への移行が進みメーカーの廃業が増えていました。デザイナーズビレッジにデザイナーを集め、区内の製造業に仕事を増やすことも設立の目的です。

――村長になった経緯は。
この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約いただくと続きを読むことができます。
すべての記事が読み放題の「繊研電子版」
単体プランならご契約当月末まで無料!