伝統的な手仕事による天然染色を軸とした染工場として設立し、OEM(相手先ブランドによる生産)と自社ブランドで、製品の染色加工を担っている。色が揺らぎやすく手のかかる天然染色は、一点物の「作品」と捉えられてきた。大籠千春社長は伝統の染色技法を生かしつつ、安定した品質と量産に耐える体制を整えることで、天然染色を「商品」として流通させ、その魅力を伝える。
(森田桃子)
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01年に設立以降、天然染色を使った、ここにしかできない提案にこだわり、OEMを広げてきました。今ではオリジナルブランドも手掛け、全国20店以上に卸しています。藍だけではなく、蘇芳(すおう)や墨、泥などを原料に、絞り、型、板の技法を使い、アパレル製品を中心に染色しています。
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