「言葉」で振り返るファッション業界~22年3月編~

2022/04/27 10:58 更新


 繊研新聞が日々発信するニュースには、経営者やデザイナー、職人、販売スタッフなど、様々な人々の「言葉」が満ちています。

 【「言葉」で振り返るファッション業界】では、熱のこもった言葉たちをひと月ごとに振り返り、ご紹介します。

「女性の民意は反映すべき」

バロックジャパンリミテッド社長の村井博之さん


 全従業員の87.4%が女性だ。「女性特有のライフイベントに配慮は必要だが、個人の意思を尊重することが何よりも大事」として「従業員それぞれの人生設計に沿った選択を支援してきた」。従業員たちが自ら働きやすい環境を作り、企業はそれを守る。その態度が「ジェンダーレス社会のなかで求められる」と強調する。

(繊研新聞本紙22年3月8日付7面)

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「少し先を考えることが私たちの仕事」

「トーガ」デザイナーの古田泰子さん


 5年ぶりに東京でショーを行った。「私たちの現代」が一つのテーマで、「今、自分たちがいる現代をどう作るかにフォーカス」した。洋服に落とし込まなくても、「私たちが感銘を受けたものを伝えられる空間のようなものを作っていけたら」という。コレクションそのものは「日常の視点の変化を常に入れるようにして」おり、何かしら発見のあるものをと考えている。

(繊研新聞本紙22年3月11日付10面)

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「何よりも人が好き」

エスティーカンパニー社長の環敏夫さん


 群馬県桐生市、高崎市でセレクトショップを運営する。好きなものをより多くの人と分かち合いたいからこそ、「常設の取り扱い商品は全て仕入れ、100%買い取りで返品はしない」を貫き続ける。責任感の強い社員に恵まれ、「年を重ねても、一緒に仕事ができることが一番の幸せ」とかみしめる。

(繊研新聞本紙22年3月17日付6面)

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「地球に対する安全表示を品質表示と同じくらい必須なものに」

マッシュホールディングス社長の近藤広幸さん


 マッシュスタイルラボが販売する商品の半分を供給する商社6社、包材・資材の大半を供給するメーカー4社とアライアンスを組み、CO2(二酸化炭素)削減を進める。「削減について本気で話し合い、ゴールを共有し、サプライチェーンの全てで取り組めばスピード感も上がる」と意気込む。環境問題へのコミットは全ブランドの商品タグにQRコードを付けて発信する予定だ。

(繊研新聞本紙22年3月29日付18面)

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「『似合うを届ける』ソリューションを展開したい」

ゾゾ社長兼CEOの澤田宏太郎さん


 「買う以外のトラフィックを集めること」も重点戦略として、「似合う」という言葉に着目する。自分が好きという理由よりも、他人から似合うと声をかけられた方が購買につながる場合もある。「ニット白です。5000円です。じゃ、あまりに味気ない」として、「自分に似合って、着た瞬間、人に見せた瞬間、笑顔になれる。そういうソリューションを届けるべき」と先を見据える。

(繊研新聞本紙22年3月31日付1面)

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