YKK 遠隔操作ができるファスナーを開発

2025/04/24 17:00 更新NEW!


5メートルの膜を約40秒でつなげた

 YKKはテントなど産業資材向けに、ファスナーの開閉を遠隔操作できる「自走式ファスナー」を開発した。歯車とモーターを内蔵した自走ユニットをファスナーに後付けし、コントローラーで操作して開閉することができる。

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 大型膜面構造物のリーディングカンパニーである太陽工業と協業し、同社の枚方工場でファスナー試作機の実証実験を行った。屋外実験では、5メートルの膜に自走式ファスナーを接合し、膜が分離した状態で上からつるしてスイッチを入れると約40秒で膜がつながるなど、稼働を確認したという。

 実用化に向けた開発を進めていく。産業分野のファスナー開閉作業は高所など過酷な場面も多く、人の手で開閉する必要があるため安全面での配慮や熟練作業者の確保、作業時間などが課題になっている。自走式ファスナーはこれらを解消できる商品になる可能性がある。



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