【香港=坂入純平】香港コンベンション&エキシビションセンターで開催されていたファッション関連の合同展示会「ファッション・インスタイル」(香港貿易発展局主催)が4月30日に閉幕した。同展単体での来場者数は延べ1万1000人を超えた。
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今年は、素材に焦点を当てたゾーン「ネクスト@ファッション・インスタイル」を設置。出展したテキスタイル企業と若手デザイナーが協業してコレクションを制作するなど、若手支援にもつなげた。
会場では、来場者が各ブースのQRコードを読み込むことでオンライン上の出展者情報や商談機能にアクセスできる仕組みが導入された。日本からは婦人服メーカーのアリエスなど3社が出展。アリエスのブースは初日のスキャン数がファッション・インスタイル内で最多となり、来場者の関心を集めた。ホワイトヤクを使った淡い色のニットトップなどが好評だった。
会期中には、家具・家庭用品の「ホーム・インスタイル」など計七つの大型展示会も同時開催され、全体では131の国・地域から延べ約10万人が来場。出展者は約6000社にのぼった。
香港貿易発展局のソフィア・チョン副総裁は「世界経済の不確実性が続く中でも、展示会を通じて香港が国際的な貿易ハブであることを発信し、中東やASEAN(東南アジア諸国連合)といった新興地域へのアクセスを後押しした」と語った。