「言葉」で振り返るファッション業界~21年12月編~

2022/01/27 10:58 更新


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 繊研新聞が日々発信するニュースには、経営者やデザイナー、職人、販売スタッフなど、様々な人々の「言葉」が満ちています。

【「言葉」で振り返るファッション業界】では、熱のこもった言葉たちをひと月ごとに振り返り、ご紹介します。


「値段をできる限り上げない」

ジーユー社長の柚木治さん


 世界的にコストが上昇傾向にあるが、22年春夏物の価格は可能な限り維持し、値上げはしない方針を決めた。「引き続き財布のひもは固く、ファッションに回せる金額も多くはないはず」とみる。社内に目を向けると「まだまだ無駄がある」。22年春夏物は品番数や色柄の数を絞り込み、素材の備蓄や工場との連動強化で期中企画・追加生産の比率を上げ、リードタイムを短縮する。「自社で努力できることがまだある」と考える。

(繊研新聞本紙21年12月3日付)

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「人に依存しないブランドを育成する」

ドットワンCEO=最高経営責任者=の藤井亮輔さん

 ECが主力のレディスブランドを複数運営、熱量の高いファンのついたインフルエンサーをディレクターに起用することで事業を拡大してきた。インフルエンサーブランドは広告宣伝費などを抑えられ、〝打ち上げ花火〟は上げやすい。しかし、ピークを長期的に維持するのは難易度が高いという側面もある。今後はインフルエンサーを前面に出さない商品軸のブランドも開発。ブランドポートフォリオを拡充し、「10年、20年と続くブランドを育成する」という。

(繊研新聞本紙21年12月22日付)

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「ショーが自分の人生を変えてくれた」

「ケイタマルヤマ」デザイナーの丸山敬太さん


 クラウドファンディングで支援を募り、久々に東京でファッションショーを開いた。「(髙田)賢三さんや(山本)寛斎さんのショーがデザインを志すきっかけになった」ことから、「先輩たちから浴びせてもらったクリエイションやカルチャーを、次の世代につなぐことはすごく重要だし、役目」と自身を見つめ直した。「いい年こいてやっと大人になったのかなって自分で思っています」と笑う。

(繊研新聞本紙21年12月22日付)

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「夢を描ける会社を作りたい」

ビーストーンCEOの黒石奈央子さん


 レディスブランド「アメリ」を運営する。設立から7年で社員も約50人に増え、さらに成長するには「社員の働きがいが必要」と考える。人事部で社員に仕事の満足度について定期的にアンケート調査しており、社内の雰囲気が良いという声がある半面、「キャリアを広げたい」という意見もある。今後は「色々なブランドを作り、可能性を作っていきたい」と意気込む。

(繊研新聞本紙21年12月23日付)

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「旧態依然とした価格設定が続いている」

サンラリー社長の栗田裕久さん


 他業界と比べ値上げに消極的な慣習、プライスレンジのつけ方に疑問を投げる。要望される卸価格は厳しく、納期も踏まえると「グループ企業によっては作らない方が良いと判断して、断るケースも増えてきている」。単価のつけ方も「いまだに1000円刻みが中心。もっと柔軟に、500円刻みでの価格設定が必要」と指摘する。「小売店とアパレルが駆け引きをせず、共に取り組む。それが今は何より大切だ」と強調する。

(繊研新聞本紙21年12月27日付)

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