PTJ来場者が選んだ「次に来るテキスタイル」 コレで何が作れる?

2024/05/24 12:30 更新有料会員限定


PTJ25年春夏では各社が推す生地を熱心に見る来場者の姿が目立った

 日本ファッション・ウィーク推進機構(JFW推進機構)は、5月9、10日に開いたプレミアム・テキスタイル・ジャパン(PTJ)25年春夏で、次の売れ筋となりそうなテキスタイルを来場者投票で決める企画「ワッツネクスト・テキスタイル」を行った。39社から98点の応募があり、予備審査を通過した35社35点の生地を展示し、来場者が投票した。自社の技術を光らせた独創性のある生地が上位に並んだ。引き続き、シアーやイージーケアにも注目が集まった。

【関連記事】PTJ25年春夏 次のトレンド投票結果を発表 1位は東レの「ウルトラスエード・ヌー」

1位 東レ「ウルトラスエード・ヌー」

東レ「ウルトラスエード・ヌー」(ポリエステル80%・ポリウレタン20%)

 粗原料の一部に植物由来の再生資源を使用した人工皮革、ウルトラスエード・ヌーにアルミフィルムとナイロントリコットを貼り合わせた形状記憶素材に最も票が集まった。

 会期中、素材に触れながら「これで何が作れるの?」と興味を示す来場者が多かったようだ。なかでも、衣料、アクセサリーメーカーからは「今までにないウルトラスエード」「デザインに落とし込んでみたい」との声があり、会期後にも多くの質問を受けたという。

 同社ウルトラスエード事業部は「スエードにこだわった商品開発を数十年継続して行い、その結果として1位を受賞し、大変喜ばしく、自信になった」と話す。今後は「(取引先の)みなさんのアイデアで見たことのないようなプロダクトが生み出されるのを楽しみにしている」と期待する。

2位 ファイブワン「サファリエンブロイダリープリント」

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