天然繊維と言えば綿(植物)やウール(動物)をまず思い浮かべるが、中には虫が作り出す繊維もある。カイコガの幼虫が吐き出す繊維を利用したシルクがその代表だ。カイコガは人間が家畜化した昆虫で、それ以外に大量生産できる虫の繊維はほぼなかった。この常識に興和(名古屋)が挑戦しようとしている。注目したのはミノムシの作る糸。クモ糸を上回る強靭(きょうじん)な特性を生かし、産業用途などに向けて大量生産を目指す。
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数百万匹規模に成功
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