《JFW-JC、PTJにみる24~25年秋冬テキスタイル㊦》多彩なサステイナブル素材

2023/11/22 12:00 更新有料会員限定


 環境に配慮した原料を使いつつ、プラスアルファの価値として生地の表情や機能にもこだわりのあるテキスタイルが増えてきた。サステイナブル(持続可能)な物作りへの関心が高まる中、生地バリエーションが豊かになっている。

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日本ならではの原料で

 岡山県織物染色工業協同組合の産地ブランド「倉敷染」は、墨染とツツジや日本の伝統色を組み合わせた生地を出した。反応染料で染めた後に、墨染を薄くのせることで、深みのある複雑な色の見え方になる。国際団体ZDHCの安全性基準を採用し、指定する有害物質などを使用せずに加工しており、海外向けを見据えてアニリンフリーのインディゴ製品染めなども提案した。

倉敷染

 浜松産地の古橋織布は、シャトル織機で織り上げたオーガニックコットンのタイプライターなどを出した。綿100%が中心だが、ヘンプ・ウールやバンブーなど素材バリエーションを広げつつある。

古橋織布

 小原屋繊維は、リネン・和紙糸複合を備長炭染めした高密度織物が人気。しぼのある表面感やビンテージ調の色合いに加え、和紙や炭という日本らしさ、環境負荷も少ないとしてピックアップが多かった。

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