繊研新聞社は5月30日、東京・ロイヤルパークホテルで24年度の「ディベロッパー&テナント大賞」「百貨店バイヤーズ賞」「キッズファッション賞」「ファッションスクールアワード」の贈呈式を行った。式後にはパーティーも開催した。
ディベロッパー&テナント大賞は、テナント大賞に「ユニクロ」、ディベロッパー大賞にルクア大阪、準大賞に阪急西宮ガーデンズとルミネ新宿が選ばれた。
ユニクロを運営するファーストリテイリングの元田武成グループ執行役員は、「ユニクロはライフウェア、あらゆる人々の生活を豊かにする服を販売している。引き続き地域とお客様に寄り添い、貢献できるよう努力していく」と語った。
ルクア大阪を運営するJR西日本SC開発の橋本修男社長は「インバウンドの回復や梅田駅周辺の開発が追い風となり、昨年は売り上げが過去最高を達成した。今後もテナントの皆さんとの結びつきを強めながら、リアルでしか提案できない価値を提供したい」と話した。
百貨店バイヤーズ賞の大賞はメンズが「ボス」、レディスは「プリーツプリーズ・イッセイミヤケ」が受賞した。
ヒューゴボスジャパンのマシュー・キーランアジア太平洋マネージングディレクターは、「ここ3~4年間、マーケティングには特に力を入れてきた。大谷翔平さんのインパクトは強く、認知度が大きく向上した」と昨年の成長について語った。
イッセイミヤケの上平洋執行役員兼プリーツプリーズ・イッセイミヤケ部長は、「これから先も日本ブランドとして日本の物作りに携わる皆様とともに、世界の人々の暮らしに彩りを与え、少しでも生活を豊かにしていけるように取り組んでいきたい」とした。
キッズファッション賞は、三起商行の「ミキハウス」が百貨店部門の大賞を、ナルミヤ・インターナショナルの「プティマイン」がSC部門の大賞を受賞。第30回特別賞は阪急うめだ本店が受賞した。
三起商行の島野隆一取締役第2営業本部本部長は「インバウンド需要で世界各国から出産準備に来てもらえるようになり、業績が好調。世界を目指していた創業者の思いを実現し、これからも日本の子供服を世界に届けていきたい」、ナルミヤ・インターナショナルの千葉貴裕第1事業本部本部長は「思い出を作れる服作りを目指し、店頭で多くのイベントを企画して喜ばれ、社員の意欲にもつながった。今後は国内外で物作りのイベントを行っていきたい」と話した。
阪急阪神百貨店阪急うめだ本店の島貫靖志阪急本店子供ライフスタイル営業統括部ゼネラルマネージャーは「時代とともに変化するニーズに合わせ、取引先の皆さんと売り場を作ってきた。未来の子供達の笑顔のためにをコンセプトに、横とのつながりを大切に業界に貢献していきたい」と語った。
初めて贈呈式を行ったファッションスクールアワードは、大阪文化服装学院が大賞を受賞した。
大阪文化服装学院の豊田晃敏理事長は「地方校ながら全国1位になるという念願がかなった。26年4月に校名をヴォートレイルファッションアカデミーに変更するが、独自の存在感や価値を確立して認知度を高め、未来を担う教育機関として進化を続けたい」と話した。