IFMC.(イフミック、大阪)は温泉由来のミネラル成分を使った機能素材「イフミック」のアパレル用途での販売を本格化する。衣服など加工した製品を着用するだけで血中の一酸化窒素(NO)を増加させ、血管拡張や血流を増大させる効果がある。今秋にはアダストリアグループの「オー・ゼロ・ユー」の製品に採用される。
(中村恵生)
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イフミックはテイコク製薬社(大阪)が温泉療法を研究するなかで開発したミネラル結晶体。温泉水などを調査して効果をもたらす4種類の元素を特定し、鉱物の溶出液からナノサイズの結晶体を抽出して作る。薬のように服用や吸引、皮膚への直接の塗布などが不要で、繊維に加工したものを体に近づけるだけで血管が拡張し、血流が増加することが分かった。18年から東京都市大学と共同研究を開始し、血中のNO量増加がこれに関係していることも分かった。
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