〝リカバリーウェア〟と呼ばれてきた製品の新たな定義付けへの理解が徐々に広まりつつある。厚生労働省は、遠赤外線の血行促進効果による疲労回復などを目的とした衣類について、企業向け説明会を開いた。一般医療機器(クラス1)に新設された「家庭用遠赤外線血行促進用衣」(一般的名称)に関わる内容で、アパレルメーカーや小売業など関係者が90人以上参加した。活発な質疑応答が続き、関心の高さがうかがえた。
(小堀真嗣)
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説明会では企業側から、家庭用遠赤外線血行促進用衣の自主基準をクリアするために求められる製品の評価試験や、現在は温熱用パックとして不適切に流通している製品に関して質問があった。評価試験について「(試験を実施する)指定機関はあるのか」の問いには、「指定機関は定めておらず、倫理審査委員会を常設している医療機関ならば問題ない」と回答した。
一方、不適切に流通している製品の扱いについては、家庭用遠赤外線血行促進用衣に移行する場合は、自主基準のクリアが確認できた製品のみ品目ごとに届け出ること。自主基準を満たせずに移行できない、あるいはほかの事情で移行しない場合は温熱用パックの届け出を取り下げること。いずれも移行期間(23年12月13日)中に手続きを済ませなくてはならない。
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