先日(5月27日)配信された当サイトで目にした「父の日に関する意識調査」のレポートが興味深かった。贈り手(子)と受け手(父)の双方のライフスタイルを垣間見るようで。
そこで今回の「CINEMATIC JOURNEY」は、上記レポートの1位をマークした「旅行」と5位の「映画鑑賞」を合体し、そしてさらに両親仲良く過ごせるよう「母の日と父の日をまとめて贈る!?」をテーマに、ほんのひと時をご一緒したく!
まずはお父さん世代のファンも多そうなジュリア・ロバーツ主演作『ベン・イズ・バック』から!
〝ジュリア・ロバーツは大人になってからの私の人生で、ずっと大好きな映画スターだった〟(本作資料より)
と語るのは、なんと本作監督、ピーター・ヘッジズ(1962年生まれ)。
本作では息子のルーカス・ヘッジズがジュリアの推薦で、彼女の息子「ベン」役で登場する。
さてそのストーリーとは?
怪我の治療で用いた鎮痛剤の過剰投与が原因で、薬物依存症に陥ってしまった息子を、母の揺るぎない愛と家族の絆が時間軸の移動と共に、より一層の深みを増していく。それはまた役柄と本人のボーダーラインが抹消されてしまうほどの熱演に注目が集まる、ジュリア・ロバーツの存在感の大きさだ。
一方、ベンを演じる監督の息子ルーカス。
彼の役者としての力量に魅せられていたジュリアの願いとあり、「父の映画には出演しない」宣言していた彼だが、歓喜したとのことだ。
さらにまた本作資料によれば、
〝後になって、(監督・脚本・製作兼務の)父は僕を念頭に置いて書いていたと知らされた〟
とある。
スクリーン上からだけでは知り得ない、さまざまな秘めた思いが込められた本作。エンディングもご期待あれ!
TOHOシネマズシャンテ他全国公開中
配給:東和ピクチャーズ
©2018-BBP WEST BIB, LLC
ところで、ジュリア・ロバーツと母親役というのは決して目新しいわけでない。
彼女の代表作となる1作『プリティ・ウーマン』のゲイリー・マーシャル監督による、それぞれに事情を抱える家族の「母の日」を巡るハートウォーミング・ストーリー『マザーズ・デイ』にも母親役の一人、通販番組のカリスマ女社長として出演。そんな彼女のイメージも加味しつつ、今回のテーマ『母の日と父の日をまとめて贈る!?』の参考プランをいくつか下記にシェアしたく⇓⇓
<プラン①>
母たちの1番の望みは『一緒に体験できるギフト』というデータを今春どこかで目にした記憶がある。
そこで映画関連をはじめクリエイティブ系の欧米ゲストも多いという、東京・渋谷にある「セルリアンタワー東急ホテル」内にある「カージュラジャ エステティックサロン」 で逃避行気分をプレゼントする案だ。
早速、視察に訪れたところ、昨年末に全室スイート仕様(施術エリアとリラクゼーションエリアが全ての部屋に完備され、ゆったり度がアップ!)にリニューアルされた話題のスポットとあり、そのパーソナルな空間とゆとりをもった時間配分がポイントといえそう。
とりわけ人目を気にせず、マイペースで自分だけの時間を過ごすことが許されるのが、オトナの男女には極上のおもてなしに違いない。(一部のメニューは女性のみ)
余談ながら、かつて訪日外国人向けフリーペーパー「Tokyo Perspective」(繊研新聞×ジャパンタイムズ)で取材経験がある身として、設備のビフォー/アフターのアップグレード感にはビックリ!(価格は同一)
一方、東洋医学を軸にしたオールハンドの定番メニュー「スイナマッサージ」は、各自の体調に合わせてカスタマイズするのだが、エステティシャンの人体に関する知識の深さに更なる感動を憶えるだろう。
というわけで、まずはリフレッシュした後、パパ&ママ二人でホテル内ガーデンラウンジやタワーバーでアペタイム(食前に軽くドリンクを1杯&おつまみで一息)を楽しむのもステキでは?
次のプランをシェアする前に、今回の「CINEMATIC JOURNEY」2作目、ニューヨーク在住の人気コラムニスト、ジャネット・ウォールズのベストセラー自叙伝『ガラスの城の約束』の映画版の話題。
いつか家族のためにガラスの城を建てる夢を持つ博学なエンジニアの父と、アーティストの母。
と聞けば、何とも文化的ロマンのある両親なのだが、自由奔放過ぎる実生活は、子供たちにとってはかなり厳しい状況に…
そうした幼少期の封印していた思い出の中に光るダイヤモンドのような家族愛が、心地良い後味として残る本作は、05年3月の発売から世界中で270万部以上の売り上げを誇っている。
さて、ここでヒロインのジャネットを演じるブリー・ラーソンのラグジュアリーなコスチュームなど、衣装にまつわる興味深い資料を本作PR担当者よりご提供いただいたので、下記にその一部を。
【ジャネット・ウォールズ談】
〝衣裳部屋に入った時、これは何作品分の衣装なの!?って思うほど大量の衣装があったわ。私の映画だけのものだとは思えなかったわね〟
【衣装担当:ミレン(MIRREN GORDON-CROZIER)談】
〝1965年から1990年代という幅広い年代で、違うキャラクター、年齢、人生のステージ別で衣装を用意する必要がありました。特にジャネットはニューヨークで美しく輝く女性になったから。
映画は時代を行き来する見せ方だから、見ている人に抵抗されないよう、80年代は奇抜にしないことが大事だったわ。登場人物は劇中の時代設定よりも時代遅れだから、60年代のシーンだったら50年代のファッションを、80年代には70年代のファッションを着せていました〟
【ブリー・ラーソン談】
〝80年代の衣装に関しては、ジャネット本人が実際に来ていた衣装をたくさん使ったわ。素敵なスーツとか…
スーツ以外の服は、白くて小綺麗なものばかり。汚れた服で幼少期を過ごしていたから、綺麗なものを身につけることが好きなのかもしれないわね〟
6月14日(金)より新宿シネマカリテ、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国公開
配給:ファントム・フィルム
提供:ファントム・フィルム/カルチュア・パブリッシャーズ
©2019 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.
「母の日と父の日をまとめて贈る!?」がテーマの今回の「CINEMATIC JOURNEY」。ここに参考プランをもう一つシェアしたく!
<プラン②>
2008年4月、スウェーデン・ストックホルムで誕生したソックス・アンダーウェアのブランド「Happy Socks」。
「足もとからハッピーに」をコンセプトに、年齢性別問わず家族みんなで手頃にトレンド感をプラスすることができるのも人気の秘密だと思う。
先日、創業者の2人が来日された際、近況について尋ねるチャンスがあった。
すると現在、彼らの活動拠点は「LAのサンセット大通り3902」にあり、ブランド初のクリエイティブ・ハブとして機能を持つそこは、
〝何が出てくるかわからない、魔法のような場所〟
よって、かの名作「不思議の国のアリス」にちなみ、「The Rabbit Hole」と命名したそう。
加えてハリウッドにも近い環境からして、道端で著名な映画人とすれ違うこともあるとか。ひょっとすると、シネマ関連とのコラボも濃厚になるような!?
音楽のみならず映画好きでもある彼ら。お気に入りの監督の一人として名を挙げたティム・バートンは、どことなく共通の世界観を感じた。
ソックスのみならず、アンダーウエアも人気のブランドだから、両親お揃いで、またソックスと同じ柄で、ポップでカラフルな「ハッピーセット」のプレゼントも一案かも!
うさみ・ひろこ 東京人。音楽、アート、ファッション好きな少女がやがてFMラジオ(J-wave等)番組制作で長年の経験を積む。同時に有名メゾンのイベント、雑誌、書籍、キャセイパシフィック航空web「香港スタイル」での連載等を経て、「Tokyo Perspective」(英中語)他でライフスタイル系編集執筆を中心に活動中