コラム

　大手百貨店のある経営者は「私が入社した頃、配属希望はファッションが7～8割を占めていた」と振り返る。今はその比率が逆転して「多くて2～3割だろう」という。婦人・紳士服のバイヤー・セールスが、花形から遠ざかる流れが...

　毎年、バレンタインデーが近づくと、SNSで必ず目にする写真がある。アフリカの農園で、痩せた子供が歯を食いしばって重いカカオの実を運んでいる姿を写した一枚だ。イベントに浮かれる人を揶揄（やゆ）する文脈で投稿されてい...

　今日1月20日は二十四節気の大寒。「冷気が極まって、最も寒くなる」とされる。これを過ぎると春へ向かって徐々に暖かくなるが、最近の異常気象で季節外れの寒波や暑さも〝日常〟となったような気がする。　繊維・ファッション...

　「可愛い子には旅をさせよ」とはよく言ったもので、旅は人を成長させるきっかけにあふれている。総務省によれば06年生まれの新成人（18歳）は109万人。それぞれ新たな旅立ちを迎えている。今までの自分の世界から飛び立ち...

　米国最大の小売業ウォルマートが、Tシャツやスウェットで、綿花から縫製まで「米国生産」を本格導入する。発注先は、12年前にスタートしたアメリカンジャイアント社。　同社は、「チャンピオン」のスウェットシャツを作る工場...

　三共生興は、完全子会社でアパレルOEM（相手先ブランドによる生産）を手掛ける三共生興アパレルファッションを4月、吸収合併する。08年に分社化し、比較的堅調なOEM事業を再び本社に内包する背景には環境の変化がある。...

　元日の晴れやかな気分を一変させた能登半島地震から1年。自治体の物資の確保や備蓄の重要性が明らかになった災害でもあった。　自治体向けサービスの展示会に出展した子供服企業によると、提案が一番多かったのはDX（デジタル...

　商業の世界に身を置く経営者として今日私があるのは、多くの先輩方の教えあってのことです。今回はその中でも恩師と言えるお二人について書きたいと思います。　一人目の恩師は、大学時代にご指導をいただいた片岡一郎先生（故人...

　中学校時代、記者はバレーボール部に所属していた。厳しい練習は平日・休日問わず長時間に及ぶ。まさにバレーボール漬けの日々だった。しかし試合本番となると、思うような結果を残せない。町大会は勝ち抜けても、郡大会では2回...