ギャルに再注目! 令和の若者が魅かれる理由を探る

2025/06/04 06:30 更新有料会員限定


 平成に一大ブームとなった「ギャル」が、令和の今、再び注目を集めている。「Y2K」や「平成レトロ」といったキーワードとともに、当時のファッションがなぜ若者に支持されているのか。90~00年代の全盛期までギャルトレンドの変遷をたどりながら、現在のブームの背景を探る。

ギャルの変遷

70年代後半~80年代初頭 「ギャル」という呼び名が定着し始めた
80年代~90年代初頭 バブル期の好景気の中、「ワンレン・ボディコン」に前髪を逆立てた「トサカ」、ディスコで踊る派手な女性たちが登場。若く華やかな女性をギャルと呼ぶ文化が生まれる
92年ごろ
パラギャル期
LA(ロサンゼルス)のサーフスタイルを意識したファッションで、「毎日がパラダイス」な大学生世代。リゾート風のカジュアルで肌見せ多めなスタイル
90年代前半
コギャルブーム
高校生世代のギャルが登場。茶髪ロング、小麦色の肌が特徴で、ルーズソックスや制服アレンジが流行。クラブにも進出し、ギャルの裾野が広がる
90年代中盤
アムラー全盛期
歌手・安室奈美恵の影響で、ミニスカート・厚底ブーツ・細眉などを取り入れた「アムラー」が流行。ギャルのメインストリームとなる
99年~00年代初頭
渋谷ギャル全盛期
SHIBUYA109のカリスマ店員が注目され、「ギャルの聖地」に。ガングロ・ヤマンバなど、肌を焼きメイクを盛るスタイルも確立。歌手・浜崎あゆみもギャルの象徴に
07年ごろ
姫系ギャル期
ギャル要素にガーリーさを取り入れた「姫ギャル」が登場。「たれ目メイク」「盛り髪」が流行。モデル・益若つばさが支持を集める
20年代(令和)
令和ギャル
平成ギャルの子供世代。Y2Kや平成レトロブームで再燃。ファッションだけでなく、自己表現や自信を象徴するギャルマインドがZ世代に支持される

圧倒的に支持されたカリスマ店員

等身大の提案だから響く

 ギャルブームをけん引したのは「カリスマ店員」だ。SHIBUYA109渋谷店では、人気のショップ店員が着用する服を客がこぞって買い求めるなど、圧倒的に支持され、その影響力は社会現象にもなった。98~02年のブーム全盛期に現場を取材し連載を執筆、それが本にもなった。本紙の赤間りか記者に聞いた。

この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約いただくと続きを読むことができます。

すべての記事が読み放題の「繊研電子版」
単体プランならご契約当月末まで無料!

今すぐ登録する

今すぐ登録する

会員の方はこちらからログイン

関連キーワード有料会員限定ピックアップニュース



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事