ワールドは、従来の販路の枠を超えた〝マルチチャネル出店〟を進めている。百貨店ブランドをSCへ、小規模商圏型SC向け業態をファッションビル(Fビル)・駅ビルへと出している。百貨店の閉店などにより、主力の対象客層が集まる場が変化していることに対応したもの。これに手応えを得ているブランドは多く、新販路をリストアップ中だ。
(吉田勧)
集客力ある広域SC
先行事例で「大成功」と位置付けているのが、百貨店が主販路の「タケオキクチ」。以前からのららぽーとTOKYO-BAY(千葉県船橋市)に加え、この2、3年にららぽーと海老名(神奈川県海老名市)や同福岡、マークイズみなとみらい(横浜市)などに出店、「どの店も非常に好調」(谷村耕一グループ執行役員)という。SC向け業態の「ティーケータケオキクチ」の売上高構成比が平均して約3割あるが、屋号も主力商品もタケオキクチ。88店のうちSCは現在5店。百貨店とSCでは客単価に約1万円の開きはあるが客数でカバーしている。「まだまだ行ける」と、売上高約1億円が見込める出店先をリストアップしている。
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