製造段階での二酸化炭素の排出や水質汚染、衣服の廃棄問題など繊維・ファッションは環境負荷が大きいと言われる。このままでは未来の地球にとって、「存在価値が低い産業」とされかねない。繊維・ファッションが持続可能な産業になるために黒衣として支える商社ができること、果たすべき役割を経営トップに聞いた。
(高田淳史)
大きなテーマは循環型経済の実現だ。「回収・リサイクルのサークルをみんなで作る必要がある」と帝人フロンティアの平田恭成社長は話す。「自社だけでは限界がある。規模がないとコストが下がっていかない。〝繊維to繊維〟を実現するポリエステルの効率的なケミカルリサイクル技術を確立する」。伊藤忠商事などと一緒にジャパンサステナブルファッションアライアンス(JSFA)を立ち上げ、50年に向けてファッションロスゼロやカーボンニュートラルの達成を目指す。国際的なイノベーションプラットフォーム「ファッション・フォー・グッド」にも東アジア企業として初参画する。
回収しリサイクルへ
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