東急百貨店は3日間で12億円
東急百貨店本店と松屋銀座本店はこのほど、外商顧客や自社カード会員買い上げ上位顧客らを招いた販売会を開いた。全館で春の新作を打ち出し、限定・独自品の売れ行きが良かった。婦人・紳士のファッション関連は今一つだったが、高額品、食料品が堅調だった。
東急百貨店本店が18~20日開いた「双裳会」は前年の過去最高に及ばなかったが、3日間の売り上げが12億円に達した。開店50周年の特別企画として、「ロイヤルコペンハーゲン」は歴代イヤープレート108枚を揃え、関連商材を含めて前年同期比で4倍の売り上げとなった。婦人服では「エスカーダ」「タエ・アシダ」などの限定商品が売り上げを伸ばした。
松屋は1日で8億5000万円
松屋銀座本店は21日に開いた「松美会」の売り上げが6%増の8億5000万円となった。入店客数は4%増だったが、高額品などの販売が好調で客単価が増えた。今春に刷新した宝飾・時計サロンは売り上げが60%増となった。新規導入した時計ブランドがけん引した。
いずれも統一テーマで全館を装飾し、各階でイベントを実施。東急百貨店では「『原点を探る』のテーマで、商品だけでなく、著名人によるトークイベントやグランドピアノの生演奏など、おもてなし施策が好評だった」と話している。