仏ケリングとその傘下メゾン「グッチ」は6日、クリエイティブディレクター(CD)のサバト・デ・サルノとの契約終了を発表した。2月25日にミラノで開催されるショーは、グッチのクリエイションスタジオが担当し、後任のCDは適切な時期に発表される予定だ。
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グッチのステファノ・カンティーノCEO(最高経営責任者)は声明の中で「サバトの情熱とグッチへの貢献に心から感謝する」と述べ、ケリングのフランチェスカ・ベレッティーニ・ブランド開発副CEOも「グッチの基盤を強化したサバトの仕事を誇りに思う」と敬意を表した。デザイナー自身の公式コメントは発表されていない。
ケリングの売上の約50%、利益の3分の2を占めるグッチは、中国市場の不振により業績が悪化。23年1月にアレッサンドロ・ミケーレからデ・サルノへとCDが交代したものの、回復の兆しは見えず、24年7〜9月の売上高は前年同期比25%減の16億ユーロに落ち込んだ。