《小笠原拓郎の目》デザインの継続と新しさ コロナ禍を乗り切るデザイナーたち

2022/05/06 06:30 更新有料会員限定


 22~23年秋冬デザイナーコレクションで明らかになったのは、トレンドの周期が大きく変わったことだ。秋冬は春夏からのトレンドを色濃く反映して、ファッションの実用性を強調するシーズンとなった。かつては、変化することこそがファッションという時代もあったが、それが大きく変わろうとしている。

(小笠原拓郎編集委員)

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変化だけがファッションか

 秋冬は22年春夏の流れを引き継ぐスタイルが多いシーズンだ。素肌を見せるスタイルやミニマルなライン、スタンダードアイテムの変化、春夏のトレンドだったスタイルをそれぞれアップデートして秋冬コレクションとして表現している。

 継続するトレンドの背景にはデザイナーの考え方の変化がある。「1シーズンという枠を超えて共鳴するスタイルやアティチュードに進化する」(ミュウミュウ)、「実用的なアイテムには新たな重要性と意義が与えられ、テーラーリングにはイブニングウェアの表現が織り交ぜられる」(プラダ)といったコンセプトが広がった。

前シーズンから継続するデザインを見せた「ミュウミュウ」

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