22年春夏デザイナーコレクションは、本格的なフィジカル(リアル)ショーの復活となった。会場には再会を喜ぶジャーナリスト、バイヤーが集った。残念ながらアジアからの来場者はほとんどいなかったが、ファッションショーの再開で服の力を感じられるフィジカルの良さが明らかになった。コレクションでは、新しい生活を背景にしたリアリティーとファッションの持つファンタジーのバランスに注目が集まった。
(小笠原拓郎編集委員)
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視線の変化が核に
22年春夏はコロナ禍での3シーズン目のコレクションとなり、そのトレンドにも変化が訪れた。核となったのは、デザイナーたちの現実をとらえる視線の変化だ。一言でいえば、「ドリーミーライフ」から「リアルライフ」へ。こうであったら良いという願望から、現実の直視が背景にある。
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