《小笠原拓郎の目》日本の若手がパリで個性を発揮 高いプロダクトクオリティーが背景に

2023/08/28 08:00 更新有料会員限定


 24年春夏パリ・メンズコレクションは約60ブランドがショー、40ブランドがプレゼンテーション形式で見せた。そのうち、日本のブランドのショー参加は14に上り、開催国のフランスに次いで多かった。コロナ禍を経て再開したパリのファッションウィークにとって、日本のブランドはなくてはならない存在となっている。とりわけ若手ブランドが確実にファンを増やしている。

(小笠原拓郎編集委員)

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 若手からベテランまで、多彩な日本発のブランドがパリで話題を振りまいている。「コムデギャルソン」のようなコンセプチュアルな物作りのブランドから、もっとストリート寄りのブランドまで、ブランドの在り方は様々だが、共通するのはプロダクトクオリティーの高さだ。

工場のポテンシャル

 パリ・メンズコレクションには幅広い国・地域からデザイナーが参加してくる。近年増えているのは、中国系のデザイナーと米国発のデザイナー。もちろん多いのは欧州出身だ。しかし、そのプロダクトクオリティーは必ずしも高くない。とりわけ、若手は技術の高い工場での生産にたどり着かず、稚拙な仕上がりにとどまることも多い。

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