高松市中心部の市街地活性化事業が実り始めている。A街区からG街区まで南北に約470メートルある高松丸亀町商店街は、06年のA街区(壱番街西館・東館)の完成、12年のG街区(丸亀町グリーン)のオープンなどと順次、再開発事業を進めてきた。この開発が周辺にも波及し、開発前は〝シャッター化〟が進んでいたという兵庫町や片原町、南新町商店街など、丸亀町に接する所は空き店舗がほとんどない商店街となった。集客力のある新規店舗・施設のオープンも続いており、中心市街地の通行量も増えている。中核施設である高松三越や丸亀町グリーン、地元専門店も売り上げを伸ばしている。
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市がまとめた「高松市中心市街地活性化基本計画(第3期計画)」で掲げる、中心市街地の1日の歩行者等通行量(中央商店街の15地点での自動計測)の目標値は、17年の基準値9万2639人に対し、24年に9万7721人。21年は10万8403人、22年の最新値は目標比20%増の11万7052人となった。
新たな価値の提供へ
事業を進めてきた高松丸亀町商店街振興組合の古川康造理事長は「ようやく地ならししてきた成果が表れてきた。明らかに再生に向かって動いている」と話す。22年4月に「讃岐おもちゃ美術館」が開業し、10月に12年ぶりに「マクドナルド」が復活、23年8月には3層の「ドン・キホーテ」がオープン。集客力ある出店が続き、通行量のさらなる増加が見込まれている。
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