人流偏る仙台中心市街地 駅周辺への集中に拍車 百貨店は収益重視へ

2024/05/22 14:00 更新有料会員限定


高感度ファッションゾーンを強化する仙台パルコ

 仙台の中心市街地は、駅周辺に人通りが偏る傾向に拍車がかかっている。主要商業施設は、高級ブランドや化粧品を中心に販売が伸びて業績が回復しているが、ヨドバシ仙台第1ビルの開業(23年6月)や、商店街内にあったファッションビル仙台フォーラスの長期休業(24年2月)の影響などで、駅から遠い商店街の客足は、コロナ前の水準に戻っていない。

 仙台駅西口にはアーケードを設けた商店街が広がり、中心市街地の回遊性向上に長く寄与してきた。しかし、08年に駅西口に駅ビルのエスパル仙台別館のエスパル仙台Ⅱと仙台パルコがオープンし、16年にエスパル仙台の東館と仙台パルコ2が開業すると、商業ボリュームが駅側に偏るようになった。この1、2年の商圏変化の影響もあり、コロナ後の客足の回復にも差が出ている。

広域集客が回復

 仙台パルコは、24年2月期のテナント売上高が199億円(前期比15%増)となった。広域集客の回復と足元商圏客の来館・買い上げ頻度の引き上げ施策が奏功した。今春は本館に東北初出店となるフランスのレディス・メンズ「アミ・パリス」と、「ジュンヤワタナベ・マン」「コムデギャルソン・オム」「コムデギャルソン・ポケット」の複合店、パルコ2には「マリメッコ」などを入れた。

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