「自然の恵みを生かした手仕事を地域で続けられる仕組みを作っていけたらいいな」。こう話すのは、神奈川県葉山町で綿花を栽培し、アンダーウェアやベビーウェアなどを作るニームの篠原友紀恵代表。綿花などの植物の栽培と、その植物を活用して作る製品の地産地消に取り組み、暮らしのそばにある小さな経済圏を作ろうとしている。
(小堀真嗣)
畑は1500平方メートル
ニームが作る綿花〝葉山和綿〟は、良好な日差しに恵まれた、海岸近くの小高い丘にある畑で栽培されている。栽培を始めたのは21年。少しずつ栽培面積を広げ、現在は約1500平方メートルになった。篠原さんをはじめ、数家族が週末に集まって、農薬、化学肥料を使わずに綿花を栽培している。昨年は前年と同量となる約4キロのわたを収穫したという。
昨年開いた個展では、わたを国内工場の協力で糸にして編み立て、ブラトップやベビー用のロンパースなどを作った。手紡ぎした糸を織り作家が作品にしたり、ハンドタオルを織るワークショップも開いたりしている。
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