「ミスターイット」のコレクションを初めて見た時、そのクラフト感にあふれたデザインと会場で配布されたルックブックのセンスの良さにときめいた。レトロなムード、手作り感や一点物で構成されるラインナップ。まだまだ小さな規模ではあるが、特別な魅力がある。デザイナーの砂川卓也に物作りの背景を聞いた。
(小笠原拓郎編集委員)
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小笠原 ブランドをスタートしてどれくらいですか。
砂川 18年からスタートして7年くらいです。エスモードパリを卒業した後にインターンでメゾン・マルジェラ(当時はメゾン・マルタン・マルジェラ)で2年くらい働きました。学生の時に一番見ていたブランドだったし、単純にどういうプロセスで服を作っているんだろうっていうのが一番見えなくて、物作り自体に真摯(しんし)に向き合っているように感じたので、それを自分の目で見たかった。
小笠原 メゾン・マルジェラで、自分の物作りのベースとして形成されたものは。
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