橋本倫周から山地正倫周に改名
マサトモ(東京、山地正倫周CEO=最高経営責任者)は、パリ・サントノーレ通りに旗艦店を8月31日にオープンした。パリ・メンズ・コレクション進出25周年(50回目の17年春夏パリメンズコレクション)の節目にあたる新店開設で、これを機に名前も橋本倫周から山地正倫周(やまじ・りんしゅう)に改めた。
サントノーレ通りはルーブル美術館やチュイルリー公園などに囲まれ、世界各国から観光客も多く訪れるパリのメインストリートの一つ。サントノーレ通りに旗艦店を出すのは、パリ・メンズ・コレクションで活躍する日本人ファッションデザイナーとしては初めて。これまでパリの直営店は95年以来、ボージュ広場にあった。
モノトーンを基調にした約100平方㍍のショップの内外装ともに、デザイナー自らデザインを手掛けた。「リンシュウ」ブランドの顧客にはモロッコ国王やハリウッドのスター、世界のロックアーティスト、実業家などが名を連ねている。
橋本倫周改め山地正倫周としたのは、キャラクターブランド「マジ」と会社名「マサトモ」、メンズクチュールブランド「リンシュウ」の三つに、同じ人物が関わっていることを明らかにするためという。
山地正倫周氏は、「これまでコツコツと身の丈でやってきてよかった。パリのサントノーレ通りはかねてから出店したいと思っていた場所で、51回目のパリ・メンズ・コレクションから新しい気持で臨める。これからはメンズクチュールの世界を確立するとともに、キャラクターブランドでエンターテインメントビジネスも広げる」と語る。