【ミラノ=高橋恵通信員】「マルニ」のクリエイティブ・ディレクター、フランチェスコ・リッソが退任した。16年から同職を務め、約10年間にわたり、ウィメンズコレクションの刷新、メンズコレクションの拡大、ファッションショーや数々のアーティスティックな協業などを含む、様々な没入型体験の実施に貢献してきた。
マルニを傘下に持つOTBグループのレンツォ・ロッソ会長は、「フランチェスコは、ブランドの精神と価値観と共に歩みながら新たな地平へと導き、同ブランドのエキサイティングな章の礎を築いた。彼は唯一無二のデザイナーであり、アーティストだ」と称賛した。
リッソは、「私を信じ、想像していた以上の旅に出る機会を与えてくれたことに感謝する。マルニはアトリエであり、舞台であり、夢だった。色彩、直感、こだわりをもたらし、人々が自分らしさを感じられる空間を作り出した。感情に基づいてクリエイトする方法を見いだし、本物の協業がいかにパワフルなものかを教えてくれた」と述べ、ブランドのチーム全員に感謝の意を表した。後任については未発表。