ユニチカ セーレンにポリエステル繊維、重合事業を譲渡

2025/06/20 15:50 更新NEW!


 ユニチカは6月20日に開いた取締役会で、ユニチカおよび連結子会社の日本エステルのポリエステル繊維関連事業・重合事業に関して、セーレンと譲渡に向けた基本合意書を締結することを決議した。

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 譲渡する事業は、岡崎事業所で手掛ける①日本エステルのポリエステル重合事業②衣料繊維事業では日本エステルのフィラメント事業(ユニチカトレーディングとユニチカトレーディング子会社の衣料繊維事業は除く)③不織布ではユニチカのスパンボンド事業④産業繊維ではユニチカ及び日本エステルのステープル・ファイバー事業、ユニチカの高強力糸(ETY)事業、ユニチカのETY事業及び合繊紡事業に関する外部委託加工事業。 

 事業譲渡の枠組みは、ユニチカが設立する新設分割会社(承継会社)に、ユニチカ及び日本エステルの譲渡対象事業を会社分割で承継した上で、その承継会社の株式をセーレンに金銭を対価に譲渡する形を想定する。具体的な手法や手続きは今後協議の上、決定する。

 7月末ごろまでに対象事業及び最終契約の条件について協議し、8月初旬には最終契約を締結。年内には事業譲渡を終える計画。

 ユニチカは、セーレンの総合繊維業で培われた事業力や技術力、事業運営上の各種ノウハウを譲渡事業で活かしてもらえると判断。またセーレンやグループ会社であるKBセーレンとの事業シナジー効果、譲渡対象事業に関して、雇用も含めた全体での承継を前提とした内容だったことなどからセーレンを譲渡先に選んだ。

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