蝶理、インド綿100%の商品を提案 全方位戦略の一環

2025/06/24 06:28 更新NEW!


綿商品に挑戦するなど事業拡大を進める

 蝶理は、26年春夏向けアパレルでインド綿を使った商品群を提案する。蝶理といえば化合繊、特にポリエステル繊維に強さを持つ。しかし今回の打ち出しは、インド一貫。インド綿糸をインド国内で調達、生地化し、縫製までインドで手掛ける取り組みだ。

 昨年から提案を始め、セレクトショップなどから「好評」で拡充する。カットワーク刺繍タイプやプリントものなどバリエーションを豊富に揃え、中わたベストは、「1月ごろから初夏まで長い期間着用できる」と人気が高い。

 蝶理とSTXが合同で開いた「ファッションエキスポ2026春夏」では、初めてインド綿100%のコーナーを作った。「コットン100%のニーズは一定あるが、扱っておらず機会損失が起きていた。合繊だけでなく、STXと連携した天然素材との複合や綿100%の独自商品など、従来取りきれていなかった市場に挑戦する」と前川達哉繊維本部製品事業部長。全方位戦略を進めることで中期的に売り上げ、利益を伸ばす方針。



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