京都「マガザンキョウト」 「モリカゲシャツ」と協業

2020/07/15 11:00 更新


 京都のコンセプトホステル「マガザンキョウト」(岩崎達也代表)は6月中旬から、「モリカゲシャツ」と協業したシャツを販売している。旅のシーンに役立つ仕様を取り入れ、「旅で着たいシャツ」として提案する。パターンをはじめ、ゼロから服を作ったのは今回が初めて。

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 モリカゲシャツは、「自らシャツを作り、自ら売る」というスタイルのもと、京都で23年シャツ屋を営んでいる。その実直な姿勢と森蔭大介代表のたたずまいも相まって、マガザンのメンバーも安易に近寄り難いと感じていたが、シャツ作りを打診したところ快く受け入れられた。

 今回の発案者は同社プロジェクトエディターの藤本淳弥さん。10年に放送されたアニメ「四畳半神話大系」のファンで、衣装協力していたモリカゲシャツを知り、百貨店勤務時代から切望していた協業が実現した。モリカゲシャツが協業することは珍しく、森蔭さんはその理由を「今、京都で新しいことをしている人たちは30代半ば。一回りぐらい違う彼らが何をしているのか単純に興味があった」と笑う。

 協業のシャツは、外出が自粛を超えて萎縮になってしまっている現状を案じ、「お気に入りの服を買うと誰かに会いたくなるように、このシャツが外出する一押しになれば」という気持ちを込めた。オールシーズン着られて品のあるコットンブロード地で、シワが目立ちにくい小さめのギンガムチェック柄を採用した。アイロンを当てなくても様になる低めのスタンドカラーで、背面の裾にはスマートフォンや文庫本が入れられるポケットを付けた。XS~Lの4サイズで、税込み2万2000円。

背面にポケットを付けるなど旅のシーンに役立つ仕様にした

 マガザンキョウトは「泊まれる雑誌」をコンセプトに1日1組のみのホステルを運営している。このほか、「京都カルチャーを体験できる空間」をコンセプトに掲げ、ローカルグッズの販売や若手アーティストの作品展を手掛けている。

 ECでは新型コロナウイルスなどが原因で持続困難になった京都の事業者をサポートするチャリティー企画を実施し、EC売上高の利益の50%を事業者への応援金としている。3月に開始した。ECの売り上げは前年の6倍に伸びている。

左からマガザンキョウトの藤本プロジェクトエディター、森蔭モリカゲシャツ代表、岩崎マガザンキョウト代表


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