伊藤忠商事グループのプロミネントベトナム 現地企業との連携強める

2024/06/11 18:00 更新有料会員限定


アジア各地域で生産する素材バリエーションを見せる「ASEAN・R&Dセンター」

 伊藤忠商事グループのプロミネントベトナムは、原料から最終製品までの一貫生産を生かした付加価値品市場の拡大に注力する方針だ。現地企業との連携を強化しながらベトナムを基点とした国内外の需要を開拓する。

(ホーチミン=北川民夫)

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環境素材で差別化

 ベトナムではアパレル生産で賃金上昇などのコスト増を背景に、安価な製品を中心にバングラデシュやカンボジア、ミャンマーなど近隣諸国へ生産が流出している。プロミネントベトナムは、ベトナム内需向けに「商社が介在し得る付加価値品の市場開拓を、現地パートナーとの協働で推進する」(プロミネントベトナムの高藤康晴ゼネラルディレクター)考えだ。現在、香港・伊藤忠テキスタイルプロミネントアジア(IPA)の持ち分法適用会社であり、ベトナムのアパレル・小売り有力企業のコーウィル向けの販売が好調に推移している。再生ポリエステル「レニュー」などの環境配慮型素材をはじめ「タイや日本素材など伊藤忠のバリューチェーンを幅広く活用した」多様な素材を投入して差別化を図る。

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