東京で女優気分!シネマな夏旅㊁(宇佐美浩子)

2016/08/23 11:55 更新


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「女優」という言葉を体現しているかのような風格と長年のキャリア。私にとってそんなイメージの一人といえば、やはりこの人!

カトリーヌ・ドヌーヴ☆

 

 

 

各年齢に応じて異なる、女優としての美しさを携えて演じる女優魂は「圧巻」の一言に尽きる。

たとえば現在公開中の主演作『太陽のめざめ』でも、演技経験ゼロ&映画初出演ながら、存在感あふれる演技で話題を呼んでいる、ココロに傷を持つ少年役のロッド・パラドを相手に、人間味あふれる判事役に挑むその姿は、正真正銘の大女優ならではの魅力がほとばしる。

 

 
太陽のめざめ』 
シネスイッチ銀座ほか全国順次公開中
Ⓒ2015 LES FILMS DU KIOSQUE – FRANCE 2 CINEMA – WILD BUNCH – RHONE ALPES CINEMA

 

さて、「美しき女優の裏には、この人あり」とも称したい

 ❝女優の瞬間と永遠の美を創る女神

 そんな思いで長年、注目している美容家、エステティシャン、そして映画業界でもその名が知れたコスメブランド「Koh Gen Do (江原道)」のブランドディレクターとして活躍する日本女性がいる。

 瀬戸口めぐみさん。

 ご存じの方も多々おいでかとは思うのですが…

瀬戸口さんのお姉さまは、『愛と誠』などに出演された今は亡き女優、早乙女愛さん。肌あれに悩まれていた早乙女さんは、忙しい撮影の日々の合間をぬって、ご自身のために基礎化粧品を作り、楽屋で使用していたそう。

1986年、「江原道」としてスタートというわけ!それが周囲の評判を呼び、やがて――

 ★映画の現場から誕生したブランドらしく、徐々にその魅力が俳優たちの間で浸透し、1996年以降、日本のみならず、国内外600作品以上(本記事公開時)の映画・ドラマ・舞台の現場で同ブランドの製品が使用されている。今年も『海よりもまだ深く』、『ふきげんな過去』ほか、さまざまな話題作のエンドロールにその名が登場中!

★東京・麻布十番にある通称「女優の隠れ家サロン」では、瀬戸口さん自ら女優たちの美の救世主的役割を担い、その信奉者は女優ばかりか、多国籍な女性たちへと広がりをみせている。

 というわけで8月のCINEMATIC JOURNEYのテーマ「東京で女優気分!シネマな夏旅」の後半は、❝女優の瞬間と永遠の美を創る女神❞こと瀬戸口めぐみさんとの対話、そしてハンドマジックの魅力の程をここにシェアいたします。

 

 


これまで国内外で多くの女優と接する機会がありましたが、女優という生き物は時に男性以上の男気がありながらも、常に品性、万人が息をのむ美しさを客観的な視点で自己コントロールができる天才だと思っています。陰陽のバランスで考えると男性性と女性性をパーフェクトに融合させた。それこそが『女優』という作品そのものなのだと思うのです

 と語る、瀬戸口さん。

そして冒頭に紹介したカトリーヌ・ドヌーヴ、また今回の〆に登場するイングリッド・バーグマンを例にとりながら、女優とエイジングの素晴らしい関係について、次のように答えて下さった。

 映画界を代表するお二人の高潔なまでの清潔感、品性、知性、そして美貌。作品との出会いが女優としてのキャリアを積み上げた、という陳腐な考えだけでなく、一流と呼ばれる女優達のエイジング・マネジメント力の裏側には、必ずと言っていいほど情熱的な大恋愛がセッティングされています。

一世を風靡した女優達は皆分かっているのです。『この美しさは永遠のものではない』ということを。だからこそ、男を愛し、愛されることでさらに自分自身の価値を高め、女性としてだけではなく、年齢と共に『女優』としてもさらに磨きをかけていったのではないかと思います。皮膚そのものから香り立つような色気…

 思わず、その言葉に自身の人生を省みてしまった私の手には、瀬戸口さんから頂いた黄色い大きな名刺の裏に記されたたくさんの文字の中から、コチラが目に飛び込んできた。

 ❝真夜中の女優。

その日のテンションで、肌を着替えて

ハリウッド 

レストランでローションパック。❞

 まるで俳句のようなその語録は、彼女の約20年にわたり培われたキャリアを物語っている。

 女優さんたちは、たとえどんな多忙極める状況においても、撮影に臨む瞬間に完璧でなくてはいけません。そのプロ意識の高さは、本当に見事なんです

 そのための肌を整えるお手伝いをするのがご自身のお仕事だと語る瀬戸口さん。限りある時間の制約の中で、最高の瞬間を創り上げる、彼女の「手」が持つ技は、まさに天性のものだと実感!

それは決して大きな手のひらとは言えないのですが、受け手の「素肌の美しさ」を引き出す彼女のキモチの大きさが勝っているのかもしれない。

 人の肌に触れることで通じる思い。その一つとして、

❝肌トラブルがある人は、背中が冷たい。❞

というキーワードも参考になるかも。

 

 

 

国内外の撮影現場での経験などを踏まえ、確信なさったという輝く女性たちの条件―

 肌の色も、年齢も関係なく、肌の柔らかさなんです。潤った肌にはやはり、幸せなオーラが輝いているのです

 確かに植物だって、カサカサに固まってしまった土には、なかなか水分が入り込んでいかないのと、似ているのだろう。

 そして、手のひら全体の面を使って行う、圧力をかけるマッサージ。特に疲労のバロメーター的役割を果たす額は、俗に神経ボックスとも称されているので、ゆっくり&ゆったり額に圧をかけながら引き上げてみると、視界がよりクリアになるのを感じる。

それはまた「1分で肌を立て直す」というコンセプトの下、開発に多くの時間をかけてバージョンアップした「マクロヴィンテージ ロイヤルマッサージミルク」がベストパートナーとしての役割を担ってくれそう。

 最後に、最も魅力を感じる女優について伺った。

 ハリウッドやヨーロッパだけではなく、日本にも魅力的な女優は沢山いらっしゃいますよね。若い世代でも注目している女優は沢山います。生まれる前から演じることがプログラムされていたのではないかと感じる演技力の高さ、そして、年々深みが増していく色気。どこか客観的でいて、危なっかしく、大人をコントロールする子供の心も持ち合わせている。きっと、動物で例えるなら知性あるネコ科の女性が、女優として波乱万丈に生き抜いていく気がしています

 そしてさまざまな撮影現場を目にしてきた彼女ならではの一言が印象深い。

 役に対して守りに入った途端、観客は然り、どこか物足りなさを感じてしまうのは演じている女優自身が一番実感していることなのだと思います。女優として思い切り演じられる環境を鼻で嗅ぎわけ、これからの日本映画をさらに盛り上げてくれることを願っています

 

 


そろそろオトナな渋カル(手前勝手なネーミング)エリアこと「Bunkamura」にある映画館「ル・シネマ」を目指したく。

こちらは今さら言うまでもなく「さまざまな文化を通して、未来を創る」をコンセプトとする大型複合文化施設内にあり、ホールや劇場、美術館、それにパリの老舗カフェ「ドゥ マゴ」の海外における初業務提携店「ドゥ マゴ パリ」(オープン以来、公私にわたり比較的訪れる頻度の高いカフェ)も人気!

というわけで、先ほどもその名が登場した女優、イングリッド・バーグマン。彼女のドキュメンタリー映画『イングリッド・バーグマン~愛に生きた女優~』が当館で公開になる。

昨年8月29日、(彼女のお誕生日にして命日)生誕100周年を記念し、祖国スウェーデンで公開になり、またそれに先駆けプレミア上映されたカンヌ国際映画祭でも話題を呼んだことで知られている。

 


  

さて、シネマ通なら誰しも知っていることと思いますが、イングリッド・バーグマンといえば、ローマ出身の女優、イザベラ・ロッセリーニの母。母娘の数あるエピソードの中で、個人的に印象に残っているのが、イタリアを代表するブランド「BVLGARI」との縁にまつわる話。

それは、かつてイザベラが同ブランドと共にスタイリッシュなバッグコレクション「Rossellini」を発表した当時のこと。

 プライベートでもBVLGARIのジュエリーを愛用していた母に連れられ、幼い頃、よくローマの本店を訪れました…

 といった思い出そのものの1枚を目にしたような記憶がある。

後にベルリン映画祭で審査員をしていたイザベラが、スウェーデンの映画界の巨匠、イングマール・ベルイマン監督のドキュメンタリー作品を出品した監督スティーヴ・ビョークマンに「ママの映画を作りませんか」と依頼したことから本作の企画がスタートしたのだそう。

 

 
イザベラ・ロッセリーニ ©Mantaray Film AB. All rights reserved.

 

こうして実現した本作は、イザベラをはじめ4人の子供たちの協力の下、プライベートムービーや、日記、手紙などに加え、更なる追加取材を含む見応えある内容となっている。

そこから見えてくるのは、一人の女優として、また一人の女性として、ご自身の意志ある選択に従い生きた証とでも言えそうな…

なお、本作公開を記念して、前述のBunkamura Galleryにて8月27日9月5日まで開催の「イングリッド・バーグマン」写真展も要注目。

 

 
『イングリッド・バーグマン~愛に生きた女優~』
8月27日よりBunkamura ル・シネマほか全国順次公開予定
©Mantaray Film AB. All rights reserved. Photo: The Harry Ransom Center, Austin




うさみ・ひろこ 東京人。音楽、アート、ファッション好きな少女がやがてFMラジオ(J-wave等)番組制作で長年の経験を積む。同時に有名メゾンのイベント、雑誌、書籍、キャセイパシフィック航空web「香港スタイル」での連載等を経て、「Tokyo Perspective」(英中語)他でライフスタイル系編集執筆を中心に活動中

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