今春の開業で、地域の専門店の導入に力を注いだイオンタウン姶良(鹿児島県)。九州の専門店の事業拡大や業態開発といった意欲の受け皿になっている。集客が見込めるアドバンテージはあるが、路面とは異なる運営やニーズ対応が求められるため、それぞれノウハウの積み上げを進めている。
■グレード感ある大型店で
2階のエスカレーター横に入るかばん専門店の「ダブルバゲッジ」(写真下)は、鹿児島市に本社を置くニューバッグワカマツ(若松孝一郎代表)の運営。商業集積地の天文館など県内で運営する6店のうちの一つだが、180平方㍍と他店に比べると倍の面積がある。
ここでは「吉田かばんを扱えることから出店を決めた」(徳留聖也店長)もので、規模も含めて同社の軸になることを見込んでいる。
ネット販売にも力を注ぐ企業だが、実店舗へのこだわりは強く、集客が見込めるSCで勝負することになった。同業態はイオンモール鹿児島などにもあり3店目だが、「内装工事の時点から関わった」という店装は、ロゴから変えてグレード感を引き上げた。
30代後半以上の顧客を引きつけ、1万円台半ばの商品を中心に動いているという。
■幅広い層へ手ごろに
2階の中島にあるレディスアパレルの「ココティエ」(写真下)も鹿児島市にある曽山(曽山義孝社長)の運営。天文館にアクセサリー店など2店があるが、グループ企業で扱うアパレルを117平方㍍で持ち込んだ。そしてここではグループのアクセサリーの「ココデコ」と併設する形になっている。