プルミエール・ヴィジョンパリには、日本のテキスタイル製造卸も多く出展した。光沢感や化合繊の打ち出しが目立ち、無駄のない物作りを実現する仕組みとしてストックビジネスへの関心も高まっている。
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機能をプラスして
「欧州の地産地消ニーズは確かに高まっているが、我々はクオリティーに信頼をもらっており、必ずしもそちらに流れるわけではない。特に化合繊は日本品の方がやはり品質が高い」と話すのはスタイレム瀧定大阪。経糸にオーガニックリネン、緯糸にレーヨン長繊維を用いた生地は、箔(はく)加工を施し、粗野と光沢感が同居する雰囲気が受けた。チンツ加工した薄手のオーガンディや、薄手のサッカーも動きが良い。
瀧定名古屋も、化合繊中心に日本ならではの機能を融合させた生地を多く提案した。中でもリサイクルポリエステルで綿タッチを追求した「テックチノ」が好調。タスラン糸使いのツイルで表面感があり、ストレッチ性、イージーケア性もある。織りの工夫をすることで光沢感を少なくカジュアルに仕上げた。
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