2月の国際素材見本市プルミエール・ヴィジョンパリには、前回展の倍となる49の日本企業が参加した。エコレスポンシブル(環境に責任のある)を今回の大きなテーマにしており、日本企業のサステイナブル(持続可能な)素材の打ち出しも目立った。
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量産化で本格提案
バイオベンチャーのスパイバー(山形県鶴岡市)は、構造たんぱく質素材「ブリュード・プロテイン」で、豊富な素材バリエーションを見せた。糸は紡毛や梳毛、染まり方の違いなどでメランジ調も可能。「タイ・ラヨン工場も稼働し、多くの顧客にしっかり提案できる体制が整ってきた」として、風合いの滑らかなカシミヤ50%混のジャージーや、シルク約80%混で凹凸感のあるジャカード織物などを見せた。
「最後まで責任を持って生分解する取り組みを欧州でも広げたい」と話すのは、V&Aジャパン(大阪市)。生分解性ポリエステル「クラフトエボ・リテ」で、ジャージーやデニム、付属品も合わせて提案。ダウン代替の中わたも開発した。欧州はリサイクルを重視する傾向が強いが、生分解への理解を広める。
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