18~19年度世界のオーガニックコットン生産量 過去2番目の高水準に

2021/01/12 06:26 更新


 米国拠点のNPO(非営利組織)テキスタイル・エクスチェンジは、20年オーガニックコットン市場リポートの中で、18~19綿花年度(18年8月~19年7月)の世界のオーガニックコットン生産高が、前年度比31%増の23万9787トンとなったと発表した。09~10年度に次ぐ高水準。今後も増加すると見られる。

【関連記事】【オーガニックコットンの基本と事実】綿花全体の1%に満たない?(小島稜子)

 オーガニックコットンの生産国は、インド(全世界の生産量の51%)、中国(17%)、キルギス(10%)、トルコ(10%)、タジキスタン(5%)、タンザニア(2%)、米国(2%)の上位7カ国で世界の97%を占める。中でもインドとトルコの生産の伸びが大きかった。

 現在、オーガニックコットンが世界の全綿花生産量に占める割合は、わずかに0.7%。18~19綿花年度のオーガニックコットン作付面積は35万6131ヘクタールで、22万2134の農家が生産に参加している。

 サステイナブル(持続可能な)意識の高まりなどで、今後も世界のオーガニックコットン需要は拡大すると見られており、19~20綿花年度は10%の生産量拡大が見込まれる。

関連キーワードサステイナブル



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事