澤田ゾゾ社長兼CEOに聞く㊦ EC領域超え店舗も支援

2020/01/24 06:29 更新


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《淘汰の時代を生き抜くために ファッションビジネスは今、何をすべきか》澤田宏太郎ゾゾ社長兼CEOに聞く㊦ EC領域超え店舗も支援

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■「買える」だけに未来なし

 未来を見据える事業が、メディアコマース、コーディネート投稿アプリ「ウェア」などでの実店舗支援、マルチサイズ商品。ワンクリックで買えるECの役割を超える。

 中国ゾゾは昨年12月に開設し、現在プレオープン段階です。商品情報、それにまつわるコンテンツを紹介するメディアであり、同時に商品購入できるアプリで展開しています。日本発メディアコマースとして現地で支持されれば、国内にも逆輸入します。重要なのはメディアとコマースが一緒に成長できるか。今後はワンクリック購入できるだけのECサイトでは、差別化できず、未来はない。メディアコマースになるには、服を日常会話化できる魅力あるコンテンツの提供や、インフルエンサーへの共感などが課題です。しかしまずは認知拡大。7年前の撤退は日本商品の価格が高かったのが要因でしたが、今は中国人ユーザーから「リーズナブル」と言われており、価格のハードルはクリアしています。

■客の見える化で接客支援

 ECやデジタル上のサービスだけでなく、実店舗や販売員向けの新サービスを、今年中に提供する。

 ウェアの投稿コーディネートの画像解析は進行中で、髪型や髪色での似合うコーディネート検索は実装予定。こうしたコーディネート検索は横展開が可能なので、実店舗向けソリューションとして店舗スタッフの接客への活用をめざします。

 実店舗支援サービスでは、今年中にいくつかの新サービスを開始する。一つは、パーソナライズ接客ツール。これまで店舗では客の属性や購買履歴が分からなかったのが課題でした。ゾゾIDとの連携などを思考しつつ行き詰まっていたところ、スマートフォン決済「ペイペイ」がこの解決策となります。ペイペイと連携してスマホをかざせば、客が見える化でき、購買データ、コーディネートデータが接客をサポートし、決済もスピーディー化できます。

 ECは伸長中ですが、ファッション小売市場の7~8割は実店舗。なので実店舗の支援がこれからの大きな役割と価値になると考えます。

 ファッション産業の課題となっている需要予測もゾゾがインフラになります。生産調整、値下げの最適時期などは、精度高く割り出せています。商売の本質である「いい服を適正価格で販売して、利益を最大化すること」を一緒に目指していきたい。

 商品カテゴリーでは眼鏡、バッグなど順次拡大します。加えてマルチサイズ商品は積極展開します。「試着なしで購入できること」はECにとって究極の課題。我々はこの課題にあきらめずに挑みます。まずは2月にサービス導入予定の足計測「ゾゾマット」でECでの靴の購買ハードルを下げ、靴売り上げを伸ばします。

 ファッションの「似合う」の研究は、到達率50%ぐらいです。人は気分によって変わることが往々にあるので、脳内研究になっていく感じです。ただ、AI(人工知能)は当社事業に大いに活用できていて、例えばゾゾタウン購入履歴のある会員が、再訪時に購入する確率は正確に割り出せています。こうした確率を実店舗でも適応できそうな気がしています。ECでお気に入りに入れることを、実店舗でのある行動に置き換えれば出てきますから。今は元NASA(米航空宇宙局)在籍などテクノロジー人材を多数採用できています。こうしたファッション好きのテック人材で今後数年を駆け抜けていきます。

ゾゾ澤田宏太郎社長兼CEO

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