YKKはこのほど、金沢大学、富山県立大学と共同で文部科学省に申請した、平成29年度科学技術人材育成費補助事業「ダイバーシティ(人材の多様性)研究環境実現イニシアティブ(牽引型)」に採択された。
共同で申請した内容は、YKKによる両大学の理系女子インターンシップの受け入れや、両大学の博士後期課程学生の共同指導、金沢大学院内に開設したYKKとの連携講座など。様々な取り組みを通じて、ものづくりにおける女性技術者・研究者のリーダー育成、上位職登用促進のための基盤作り、採用比率向上を目指す。「女性リーダー育成の好循環形成を構築し、北陸ダイバーシティ研究環境の実現を図る」という。
同社は昨年11月末、金沢大学と「男女共同参画の推進に関する協定」を結んでいる。「北陸地域は多様なものづくり産業と理系大学が集積しているが、ものづくり分野を担う女性技術者は少ない」(同社)として、「中長期で女性技術者のさらなる育成環境基盤の整備が必要」との考えがあったからだ。今後も、女性技術者の育成支援に取り組むとともに、障害者、外国籍も含む「多様な人材の採用、育成、活用を実践し、国際的な事業競争力の強化につなげる」構えだ。