平成ギャルが若者に注目されている。SHIBUYA109渋谷では令和のギャル御用達ブランドと90～00年代に人気だったブランドの古着を集めた限定店が売れている。客の中には、当時のような茶色いファンデーションにアイメイクの10代もいる。
長めのネイルや肌見せ、タイトな服を選ぶなど、当時主流だったスタイルをそのままではなく、部分的に取り入れて楽しんでいるようだ。確かに平成スタイルを完全に再現したギャルファッションで歩く人を街で見かけることはほぼない。
SHIBUYA109ラボの長田麻衣所長は「注目されているのは平成ギャルのファッションよりマインドなのでは」と分析。「自分の好きなものを貫き、明るく楽しむ姿勢に共感する若い人が多い」と。
先行きが不透明だった90～00年代、服や化粧くらい人目を気にせず自分の好きなものを、と考えた若い女性たちがギャルファッションを生み出した。SNSの普及で周囲と比べたり、他人の目を気にすることが増え、窮屈さを感じる今の若者は平成ギャルの奔放さにひかれているのかもしれない。
（相）
