日本フレイル予防サービス振興会がイオンなどが参画して先日、設立された。健康と要介護の中間、フレイルを予防することで健康寿命を延ばそうとするもので、高齢化が加速する社会の課題に対応するものとして注目される。
振興会はイオンのほかに大手食品メーカーが参画しており、重点の啓発活動のほか、栄養やおいしさ、利便性でフレイル予防に資する商品開発につなげるなどとしているが、枠を広げて取り組んでもらいたいと思う。
近所に店舗年齢の高いGMS(総合小売業)があるのだが、足元の集合住宅も古く、顧客はシルバー世代が多い。そこでの食品売り場のレジ作業は介護に近いと言ってよく、高齢者に安心した買い物を提供することで地域を支えており、実際に対応するスタッフの役割は大きい。
もちろん自動支払い機が導入されるなどデジタル化は進んでいる。その利便性、効率は重要でさらに進むのだろうが、安心して買い物できる環境がフレイル予防にも貢献するということがもっと評価されてもいい。
(光)