《視点》スポーツコミッション

2017/08/16 04:00 更新


 先日、米国インディ500で佐藤琢磨選手が優勝した。世界3大レースでは日本人初の快挙だ。「挑戦し続ける」姿勢には感動させられた。日本では「デサント」が佐藤選手とアドバイザリー契約を結んでいる。

 同レースが開かれたインディアナポリスは自動車レースだけでなく、さまざまなスポーツ大会が開かれ、観光など大きな経済効果をもたらしている。こうした大会誘致を支援しているのが、スポーツコミッションと呼ばれる地域組織だと言われる。日本でも同様の組織が一部の地域で始まっている。

 大阪では先日「大阪城のお堀を泳ぐ」トライアスロンが開催され、盛り上がった。「アンダーアーマー」総代理店のドームは大学スポーツの産業化に取り組んでいる。

 〝見る〟という動機では日本もスポーツへの参加者を増やせそうだ。運動している人は減少傾向だが、〝観戦〟を盛んにすれば、もっと需要を喚起できる可能性はある。音楽業界でもライブへの参加は増加傾向にある。20年の東京五輪後でも地域の名物になるようなスポーツ大会を増やせば、需要は維持できそうな気がする。

(茂)



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