話題作りや特別感の創出、認知向上などで欠かせないトピックになりつつある協業、別注商品。ファッションの傾向や世の中のブームに沿って、協業相手にもトレンドが見られるようになってきた。
例えば、今春夏に最も多く見られたのは花屋との協業。ここ数年もちらほらあったが、さらに加速した。近年、花のセンスだけでなく、SNSで発信されるコンテンツや店の雰囲気でファッション性を感じさせるおしゃれな花屋が増えていることが背景にある。
なかでも目立ったのは表参道ヒルズに店を構え、花を透明のバッグに入れて提供しているディリジェンスパーラー。「ビス」「ラグナムーン」「グローブ」が同ショップならではの花モチーフのアイテムを企画した。
ほかにも「サロン・アダム・エ・ロペ」とドゥフト、「ムルーア」とステイフラワー、「テチチテラス」と日比谷花壇などいくつもある。
1~2年前はスポーツブランドとの協業が盛んだった。業界全体の関心ごととして盛り上げられたらいいが、「かぶり」を気にするブランドはいささか注意が必要かもしれない。
(音)