《視点》街の電気屋さん

2017/08/09 04:00 更新


 家の近所の商店街で昨年秋に写真店、今年の春に文房具店、7月には手芸用品店が相次いで閉店した。個人経営でスーパーや近くの市街地の大型店に客が流れ、店主が引退を考える時期を迎えての決断のようだが残念だ。特に手芸用品店は近隣の学校の規格に合わせた手作り入学グッズが豊富で、お世話になった家庭も多く、惜しまれる中での閉店だった。

 商店街では都心の大型総合店に客を奪われ、消えていく業種が多いなか、健闘しているのが電気屋さん。先日、ある地方都市で妙に混んでいる店があり、調べてみたら電気屋さんだった。

 マッサージ器の体験や補聴器の無料相談会、スチームオーブンレンジなど調理家電を使った料理教室、家庭パン焼き器を使ったパン教室など毎月、顧客を招いてイベントを開催。内外ほぼ全メーカーの商品が揃うオーディオ&ホームシアターも備え、高画質・高音質を体験できて人気のようだ。

 もともと街の電気屋さんは購入品の設置や修理、蛍光灯の交換からパソコン操作の指導まで、すぐ来てくれ、近くにあると便利で頼れる存在。次々に開発される最新家電も体験できたら、大型店もかなわない。他業種でも地域密着型サービスで元気な店が増え、街に活気が戻るといいのだが。(陽)



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