コーディネート画像投稿アプリ「スタッフスタート」を提供するバニッシュ・スタンダードは、人手不足解消を目指す新サービス「ファンバサダー」の発表に合わせ、同社の小野里寧晃社長と、ビームスの設楽洋社長とのトークセッションを行った。
テーマは業界の人手不足。ファッション業界は離職率が20~30%とされるが、ビームスはわずか4%。設楽社長は「スタッフたちがビームス愛を持てているかどうかが表れている」と述べた。就職希望者の多くはビームスファンだが、採用時には、一芸に秀でて、好きでたまらないものがあるかどうかを重視する。その人材が、「ビームスの中で同志ができ、仲間がいるのが大きい」と指摘。小野里社長も「いい仲間は最大の福利厚生になる」とコメント。設楽社長はさらに、「スタッフが自らのハッピーな暮らしを発信し、そこにファンがつくことがこれからの小売りにとって大事なこと」とした。
また、ビームス内の複数業態でファンコミュニティーを作っていることや、OB・OGとも、「一部うちの仕事をしていたり、様々な形で力ある人が連鎖している」とした。なお、「まだ1店だった頃から、お客さんが働きたい、と勝手に来ちゃったことも」と振り返り、そのマインドは創業時からと明かした。
ブランドのファンをUGC(ユーザー生成コンテンツ)機能などを通じて将来的に雇用につなげる展望を持つファンバサダーに対しては、「根本的な考えとして通じるものがある」とし、「お客様も含めコミュニティーが広がるといい」と支持。小野里社長も「仲間を増やしながらブランド力を上げる時代」とした。