コロナ禍の過去3年、収益基盤の立て直しに取り組んできた。来期からスタートする新中期経営計画では、商品の付加価値と接客のレベルをこれまで以上に高めることで、既存事業の収益性を上げる。同時に事業領域と客層を広げるため、新規事業も本格化するなど、攻めの経営に転じる考えだ。
着る楽しみを提案
――業績の回復は。
コロナ禍の20年を底に21年、22年と徐々にファッション消費は回復してきていると感じます。22年は特に実店舗に来店するお客様が増えてきた。終息までまだ時間はかかるでしょうが、我々の顧客を含め、生活者がウィズコロナに適応し、自分らしく生活しようというマインドの醸成は進んだと言えます。ただ、店頭では依然としてマスクなしで接客はできませんし、在宅か出社、どちらに重きを置くか、企業の働き方も定まっておらず、ファッションにおいてもどういった商品が選ばれるか、ニーズが見えづらかった。このため22年は、売れるものよりむしろ、お客様への提案を強めてきました。
――どういった提案を。
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